第拾壱話 バンドネオンの基本はガードから!

第拾壱話 バンドネオンの基本はガードから!

 

 

こんちわ、銀河系で 64番目にバンドネオンに詳しい外道マルヤマです。

 

 

さて、先日蛇腹党よりSNS経由にて筆者への質問募集が行われたかと思います。

まずはこのQ&Aコーナーから参りましょう。

 

次回コラム最終回となりますが、質問募集は引き続き行われますので何かございましたらお願いいたします。

 

 

 

外道マルヤマQ&A集

 

このコーナーでは読者の皆様から筆者が受けた質問について可能な限り回答したりしなかったりします。

 

 

Q:コラムいつも楽しみに読ませてもらってます!マルヤマさんの演奏聞きたいです。蛇腹党のツイートで演奏動画お願いします!!

 

A:筆者は素人です。このような演奏を聞いてもあまり参考にはならないと思いますがどうぞ、下記文字列の頭に https:// をつけてブラウザで覗いてみてください。この演奏動画は蛇腹党とは全く関係ないので直リンは控えます。

 

www.youtube.com/channel/UCfnBM_8k0QaiooKYLUD0g_g

 

 

Q:なんで外道なんですか?

 

A:少なくとも筆者は「正統派バンドネオン野郎」ではありません。コラム開始時に「邪道、外道、非道」どれにしようかと 1024時間迷った挙句これ(外道)になりました。単なるペンネームのようですが「名は体を表す」という言葉の通りです。

 

 

Q:バンドネオンの楽譜はあまり市販されていないようですが、マルヤマさんはどうされてますか?

 

A:筆者のバンドネオンの師である小川紀美代 氏の薦めによりエムアイセブンジャパン社の「Finale PrintMusic」を使用し、自分用の楽譜を作成しております。

 

バンドネオン用の楽譜が入手できたとしても何者かによる余計なアレンジがされているものが多いので自分の好みの音でない限りそのまま弾くことは基本的にしません。自作自演をするかは未定です。

 

なお、筆者はピアノ鍵盤は弾けないので、マウスや十字キーを猛連打して入力しております。

 

弾きたい曲のなにかしらの譜面やMIDIファイルが入手できれば非常に作業はスムースです。音さえあれば相対音感を駆使することでなんとかなったりしますが、ならない場合は一旦諦めてフテ寝すればokです。

 

 

Q:テレビでは「バンドネオンは絶滅危惧種」と言われておりますが、このコラムにはバンドネオンの製作者がたくさん紹介されていますね。何故違う事を言っているのでしょうか。実際のところはどうなんですか?

 

A:筆者はテレビや新聞、ラジオ、書籍のみならず神父や坊主はもちろん神も悪魔も霊体も宇宙からのメッセージも全て信じません。

 

信じるに値するのはワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞等の下衆記事、あとは請求書、契約書、約款です。

 

読者の皆さんはこのコラムの裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏の裏まで疑いながら読んでください。最後は自分の頭で考えて判断してください。

 

 

Q:バンドネオンとマルヤマさんは今後自分達はどうなっていくとお考えですか

 

A:まずバンドネオンはともだちです。上級者になればバンドネオンと意思疎通をすることさえできます。

 

マニアになると

「実は自分はバンドネオンだ、その証拠に製造番号もついている」と豪語する方もいるようですが、まだまだそんなものでは済みません。

 

未来においては、頭部にMIDIインターフェースの進化版のようなものを装着し、譜面情報を脳細胞に反復的に叩き込んで演奏技術を短時間に習得する サイバネティックバンドネオン奏者が出現する予定です!

 

その負荷に脳が耐えられるよう筆者は今のうちから地道に練習をしております。

 

 

Q:バンドネオンをはじめたいと思っていますが、どの先生がおススメでしょうか

 

A:簡単な事です。

シビれる演奏をする方に入門希望のコンタクトをとれば良いのです。ただ、通いやすさも重要です。

 

練習中になんらかの疑問が生じた際、自分より(意識の)ステージが高い師に相談ができる事は非常に大きなメリットです。

 

ただし、中には多忙により入門そのものをお断りしている方もおります。その場合は土下座しようがダメなものはダメです。

 

それよりあなたがどのボタンシステムで演奏を習得するか、どのメーカーのものを買うかを自分の意志で決める事が重要です。第弐話、第参話で触れた通りです。

これはあなた自身が納得するところまで情報収集し検討しなければなりません。

 

先生のようになりたければとりあえず同じボタンシステムかつ近い性質の楽器がベストですが、弟子になったからといって演奏技術の再現性が担保されるわけではありません。これは違う人間である以上仕方ありません。

 

よって、ボタンシステム、楽器の特性に関しては最終的には先生や先輩に合わせる必要は一切ありません。弾くのはあなた自身です。

 

ボタン配列が違っていてもバンドネオンとしての基本的なノウハウは同じはずですが、異なる配列のものですと先生が教え辛いのは間違いありません。

 

それでも熱心に指導してくださる先生はいるかもしれませんが、例えばあなたがバンドネオンについて調べ上げて真面目に検討した結果「Kusserow Systemは偉大なり!」とか「ELA社のSymphonettaこそ至高!」という結論に至った場合は楽器以上に先生が簡単に見つからないはずです。

 

ただ、世界のどこかに使い手は居りますのであきらめないでください。

 

その場合はむしろ、あなた自身がパイオニアになるつもりで取り組んで下さい。

 

 

Q:マルヤマさんのコラムを読んで私もバンドネオンを始めたくなりました。アルゼンチンタンゴを弾きたいのですが、楽器を買った後はまず何を勉強したら良いでしょうか。ある程度弾けるようになったら有名な楽団に入ったほうが良いでしょうか。

 

A:それは素晴らしいですね。

そもそもアルゼンチンタンゴはもともとは娼館の待合室や安酒場で労働者が憂さ晴らしに歌って踊るための下衆な音楽です。

 

踊りの相手は主に娼婦です。荒くれ者や港湾労働者、船員がそういう店に通っていたためトラブルも多かったようです。そこでの演奏者は単なるBGM係に過ぎません。品性下劣な歌詞の楽曲もあったようです。

 

1920年頃からバンドネオンに合わせてBPMが遅くなり、サロンのダンス音楽として上流階級に浸透し現在に至るまでに比較的上品な音楽になりました。

 

それは100年以上の歴史を経て洗練されていった結果ではありますが、元々の野生味は損なわれ全く異なる要素のものになったといえます。

 

以上を踏まえると「バンドネオンをするからといってバンドネオンの周辺だけに注目していてはよくない」という事は個人的に言いたいです。

 

極論ではありますが、例えば男性なら性風俗店に客として行くかあるいはボーイとして勤務、女性なら嬢として働いてみるなどして下品&下劣&下衆な世界に浸かってみてはいかがでしょうか。

 

あとは酒浸りになって不快な胃もたれや頭痛を味わってみたり、異性に振られて落ち込んでみたり、カッとなってバールのようなものでこのコラムを閲覧するための電子計算機や情報端末を破壊し再購入するのもおススメですし、「コン・エアー」「デモリションマン」といった極めて難解ではありますが芸術的で叙情的な一流映画作品を嗜む事からも何か得られるかもしれません。

 

ところで、筆者は「好きな曲しか弾かないぞ」というふざけた野郎なので楽団がどうとかは知ったこっちゃありませんよ!

 

大体あなたのようなミーハー野郎がい(以下略)

 

 

 

まずはガードを固めよう!

 

さて今回の本題に入ります。

直ちに演奏可能なバンドネオンを入手してまずはじめに行うことは何でしょうか。

 

バンドネオンの基本は….音階練習?

 

ダメだダメだ! 貴様はまるで全くなっちゃいねえバンドネオン野郎です!

 

 

バンドネオンへの驚異として最も身近なのは打撃系のダメージです。

まずこれについて対策をしなければ楽器トラブルに巻き込まれる頻度が高まります。

 

これはバンドネオンだけではありません。楽器全般は常に何かに狙われています。

 

世の中はあなたが思っている以上に悪意や怨念で充満しています。誰かがあなたのバンドネオンにダメージを与えようと隙をうかがっているといっても過言ではありません。

 

というのはさすがにちょっと言い過ぎましたが、

簡単に言うと「最強に強まったバンドネオンもオーナーの意識が低ければダメージを負って弱まったりヘボまったりして練習どころではなくなる」ということでこれは非常に恐ろしい事なのです!

 

 

ナメていると修理代が天文学的数値になって破滅したり、楽器のコンディションが落ちて練習が満足にできないことで精神衛生を乱して発狂したり、最悪 死に至ります。

 

今回はそれらへの防御の手段をご紹介します。

 

今日からバンドネオンは爆発物や危険物と同等であるという認識を持って下さい。

第一種バンドネオン取扱者の試験にも出ますうそ。

 

というか、単なるバンドネオンのケースの紹介だったりします。

 

 

 

なし(剥き出しで持ち運び)

防御力  –

コスト  –

重量加算 なし

体力消耗 ★

 

 

とにかく無防備な状態だが、直ちに演奏可能!

ある意味強まった状態ではあるが、それ以外のメリット無し!

 

演奏前のちょっとした移動の際、階段や段差で躓いて楽器を落とさないようにご注意!

 

入れ物が無いからといってそのまま自宅から歩いて移動したり、電車で移動するとアヴァンギャルドでアーティスティックでミステリアスな印象ではあるがリスク大!

 

蛇腹を広げたまま持ち運ぶなどはもってのほかだ!

 

楽器を見せびらかしたい気持ちは分かりますが、せめて風呂敷やバスタオルに包むなどしましょう。ただし、蛇腹の金具にベルトを装着し首から吊るして演奏する強者は除く!

 

 

 

肩掛け式ソフトバッグ

防御力  ☆☆

コスト  ★★

重量加算 1kg程度

体力消耗 ★★★

 

 

写真は アコーディオンのバッグを製作販売されているFuselli社製のものです。

 

Liberty Bellows社の出品には青いものがございました。赤いものもあるようです。$135.29

https://reverb.com/item/21080045-new-blue-fuselli-gig-bag-for-bandoneon-18-x-10-75-x-10-25

 

 

一方、ベルギーのHarry Geuns氏が販売のものはかなりお買い得です! 95,00€

http://bandoneon-maker.com/bandonion-softbags/

 

おっと、MUSIKHAUS HOPPE(ミュージックハウス ホッペ) は 69,00€

https://www.akkordeonfreund.de/Bandoneontasche-FBAN-Schwarz

 

パッドの生地が厚めのタイプは 100,00€、こちらはA4の楽譜を収納可能、天面は撥水加工されている。

https://www.akkordeonfreund.de/Bandoneontasche-SLM-Schwarz

 

 

この肩掛け式ソフトバッグですが、見た目がカメラバッグのようで持ち歩いていて割と自然です。

 

野球のエナメルバッグでも代用できそうですがやめておいたほうが良いです。

 

チャックの位置がバッグの口の外側に付いていて楽器に傷をつけないような配慮がされている点はかなり重要です。

 

楽譜を入れるポケットがあるものとないものが存在しますが、好みで選んでください。

 

擦り傷、ちょっとした衝撃はソフトバッグに入れればブロックできますので演奏しない時は常にこのようなバッグやケースに入れて持ち運びをしましょう。

 

この肩掛け式のバッグ、別の荷物で左右の荷重のバランスをとらないとかなり腰に来ます。

神輿を担いでいるようなものです、長時間の徒歩移動はキツイです。

 

加えて、電車で床置きすると乗客から蹴りをもらう可能性がありますのでご注意ください!

 

また、駅の改札口にちょうどぶつけやすい高さですのでこちらもご注意!

 

改札口を通過するのはイライラ棒をさせられているみたいで不愉快です。

 

筆者が注意していても高確率で軽く接触しがちですが、なぜですか?

実は改札口の方からぶつかって来てませんか?

 

 

 

背負い型ソフトバッグ

防御力 ☆☆

コスト ★★

重量加算 1kg程度

体力消耗★★

 

 

画像右は Klaus Gutjahr氏から楽器を買うと付属するものです。

 

画像左は Ass Bandoneon Rucksack 139,90€ です。黒いものもあります。

https://www.akkordeonline.de/n%C3%BCtzliches-zubeh%C3%B6r/rucks%C3%A4cke/bandoneon-rucks%C3%A4cke/

 

一方、ベルギーのHarry Geuns氏は 105,00€ で販売

http://bandoneon-maker.com/bandonion-softbags/

 

アルゼンチンの Taller Galván社はカラフルなバリエーションで展開しております。

花柄、迷彩柄、牛革製のものもあるようです。

https://www.facebook.com/galvantaller/

専用サイトは見当たりませんでした。価格の $表記、これはドルと同じ記号ですがペソです。楽器もそうですが日本円に換算すると結構安くてお得な気がします。

 

興味がある方はFacebook経由にて問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

 

 

これら背負い型のバッグは肩掛け式と重さは大差ないですが、かなり楽です。

 

ただしこのバッグ、実は背負う瞬間が最も危険です。

バランスを崩して転ばぬよう足場には細心の注意を払いましょう。

急いでいるからと階段を降りながら背負うのは非常に危険です。

 

転ぶ時には背中側には転ばないようご注意!あなたの体重でバンドネオンが潰れます!

倒れてしまいそうな場合に備え、横受け身の練習をしておけばいざと言うときにダメージが軽減されるかもしれません。

 

バンドネオン用の背負いバッグがすぐに手に入らなければ、登山用のバックパックで代用するのも良いです。

 

電車ではなるべく網棚に置きましょう。背負ったまま乗客に押されて強く圧迫されるとバンドネオンにダメージが入ります。

 

あと、背負った状態で振り向きざまに何かにぶつけがちです。

 

近くに壁や道路の標識があるかも知れませんので急峻なモーメントを発生させないようにゆっくりと方向転換しましょう。

 

バッグには緩衝材が縫いこまれていますが、硬いものに勢いよくぶつければ基本的にバンドネオンが負けてしまいます。

 

 

 

ハードケース(手提げ)

防御力 ☆☆☆ ~ ☆☆☆☆(素材による)

コスト ★★★★★(オーダー時)

重量加算 木製の場合 3~4kg程度

体力消耗★★★★★

 

 

バンドネオンの純正の木製ケースは革張りで味がありますが、やはりビンテージですから経年劣化によりボロボロで不安があるかと思います。

 

ちなみに鍵穴はダミーです。横にずらせばすんなり開きます。

 

ケースの持ち手部分から指、手首、腕、腰へと強烈な荷重がかかるため長距離の徒歩移動には向かないです。バンドネオンを片手で持つわけですから目的地に付いた頃にはヘトヘトで、もはや演奏どころではありません。

 

ソフトバッグより重量があるので荷物の左右のバランスは取りづらいです。

 

肩掛けができるように工夫してもかなりキツいです。いっそのこと2台持った方が楽かもしれません。

 

中学校、高校などにバンドネオン部がある場合はまず間違いなく体育会系です。

 

高学年の先輩に無理矢理このケースを持たされて「落としたら●すぞ」などとパワハラを受ける可能性がありますのでご注意ください。(正しい対処は「テメーで運べ」です)

 

 

外に持ち歩く際には緩衝材として別途柔らかいものを詰めて中で楽器がガタガタ動かないようにしましょう。その際、緩衝材がボタンや右手側のグリルを圧迫しないようにしてください。

 

一つ、欠点があります。

雨の日にもう片方の手に別の重い荷物がある場合は傘を差すことができません。

 

筆者は大雨の日に首で傘を支えたままレッスンを受講しに行ったことがありますが、到着後は演奏可能なコンディションではなかったです。

 

よって、徒歩移動をされる方はこの手提げのハードケースを選ぶよりはソフトバッグの方を推奨します。

 

とにかく今すぐケースが欲しいということでしたら、サイズが合えばカメラ用のセミハードケースやクーラーボックスで代用することも可能です。

その場合は緩衝材の配置に工夫が必要です。

 

ハードケースを業者にオーダーした場合はそれなりの金額になりますが、ほとんど自動車で移動するという方にはオススメです。

FRP製あるいはアルミ製のケースをオーダーすると良いでしょう。

 

おっと!

MUSIKHAUS HOPPE(ミュージックハウス ホッペ) のケースは鍵で施錠が可能だ! 78,00€

https://www.akkordeonfreund.de/Bandonionkoffer-MAG

オーダーする必要なさそうですね。

 

 

 

ハードケース(背負い)

防御力 ☆☆☆ ~ ☆☆☆☆(素材による)

コスト ★★★★★

重量加算 写真のものは 6kg程度

体力消耗★★★★

 

 

基本的にオーダーでしか手に入りません。画像のものはアルミ製、内装は半硬質ウレタン加工です。背中が当たる部分にはクッションを入れてあります。

 

持ちやすさは手提げのハードケースよりかなりマシです、雨の日も安心だ!

 

また、電車内で立てた状態で置くことができますし、乗客に蹴られても先方の足にダメージが入るのである意味爽快です。

 

欠点は重さです。アルミ製のケースだけでバンドネオン1台分くらいの重さになるので徒歩で移動すると足と肩に結構きます。まさに凶器です!

 

きちんと真っ直ぐ背負えば幸い腰には来ませんが、ソフトバッグと比較して背負う瞬間の危険性はかなり増しています。地面に置いてから焦らずゆっくり持ち上げましょう。

 

ジュラルミンはアルミと比べて強度が高く、軽いですが非常に高価です。

超々ジュラルミンのようにあまりこだわりぎるとバンドネオン本体より高くなります。

 

高価なジュラルミンケースに傷がつかないようにそれが入るケースをジュラルミンでオーダーして…….これをやっているとマトリョーシカのようになります!

 

いっそのことバンドネオンそっちのけでジュラルミンケースマニアになってしまえば愉快かもしれません。

 

 

あとは、バイオリンやチェロのようにカーボン製の軽くて丈夫な背負いケースが世の中に出現するといいですね。

 

そのためにはやはりバンドネオン野郎が増殖しメジャーな楽器になる必要がありますから、今これを読んでいる方は第参話に戻って 1人あたり 256台バンドネオンを購入し、知人や近所の人に贈呈しましょう。(超迷惑)

 

 

 

自動車の購入も前向きに検討すれ !!

 

先程説明したバッグやケースに格納した上で自動車で運ぶのはかなりスマートな方法と言えます。とくに手持ちのハードケースは自動車に乗せて運搬するなら必需品です。

 

 

自動車本体の値段は年式、走行距離、グレード、外装色、オプション装備、コンディション、車検期限の有無に依存します。

 

バンドネオンとは比べ物にならないほどバリエーションがございますので、普段の用途に応じて選んでください。

 

 

デメリットもあります。

長時間運転した場合にそれなりの体力消耗はありますし、渋滞に巻き込まれて遅刻したり、交通事故に巻き込まれたり、不具合発生により走行不能になったり、速度超過や免許不携帯により警察官に捕えられて抵抗した結果逮捕勾留尋問を受けた後カツ丼を食べることになったり、ナビに騙されて道を誤って遭難して死亡する可能性もありますので場合によっては心配事が増えて不快な結果になるかもしれません。

 

さらに、車検代、自動車税、自賠責保険、駐車場代、ガソリン代、有料道路料金、修理費があなたの口座に次々と襲い掛かることになります。最高ですね!

 

 

自動車に乗っていて無性にパチンコ・パチスロがしたくなる方が世の中に一定数いるようですが、夏場の車内にはくれぐれもバンドネオンを放置しないようご注意ください。

 

皆さんは46億年もの間、熱と光を放出し続けている巨大な謎の火球をご存知でしょうか。

バンドネオンがこの火球から放射される熱や光に長時間暴露した場合、なにかしらのダメージを負うことは避けられません!

最悪、自然発火により車ごと爆発炎上します。

 

 

また、高級車、人気車種(トヨタ ランドクルーザー、ハイエース等)に乗せていると、車ごと盗まれたり、バールのようなものでこじ開けられて車上荒らしにあったりする可能性が高まりますので警戒してください。

 

あえて不人気車種を選んだり、あらかじめ車をボコボコにしておいたり、駐車場の周りにブービートラップを仕掛けて舌舐めずりをしながら待ち構えたりすると吉です。

 

それでも心配だという方は海外の中古装甲車や兵員輸送車、あと別の意味では霊柩車もおすすめです。

 

 

 

練習するぞ!練習するぞ!車内で練習するぞ!

 

バン、ワゴンタイプのように室内が広い車種を選択した場合はエアコンを効かせて車内で練習が可能です。これは自宅に練習環境がない方にとってはかなりのメリットといえます。

 

キャンピングカーを購入し、一人旅をしながらバンドネオンの練習をするのも良いかもしれませんね。

 

冷蔵機能が付いた荷箱を搭載したトラックやトレーラーを買えば夏場もバンドネオン練習が捗ることでしょう。サイドにドアが付いているタイプが良さそうです。

 

日野プロフィア、三菱ふそうスーパーグレート、日産コンドル いろいろあって迷いますね。

間違って冷凍車を購入したあげく、練習に集中しすぎて楽器と一緒に氷漬けにならないよう気をつけましょう。

 

「バンドネオン奏者密室冷凍殺人事件」ですか?なかなか斬新でインパクトはありますが、筆者はミステリー小説には全く興味ありません。

 

ウイング式セミトレーラーなら楽団を率いてゲリラライブも可能だが、はっきりいって大迷惑だ!

 

 

余談ですが、筆者のオススメは楽器ケースを「岡持ち」状にして「マルシン出前機」を装備した自転車やスーパーカブでの運搬です。

 

演奏している場合ではありません、

五目チャーハンが冷めないうちに筆者邸宅まで速やかに配達してください。

 

 

 

このままでは終わらんぞ!

 

冒頭にて申し上げましたが 次回、拾弐話で最終話となります。

 

おおっと、もうこんな時間だ!

筆者はこれから竹槍訓練に参加するので失敬。

 

 

 

 

外道バンドネオン奏者 マルヤマ

 

[経歴]

1982年生まれ。電子音楽の研究、電子楽器の衝動買いなどをするうちに何故かバンドネオンの魅力にはまり、
2012年より小川紀美代 氏にバンドネオンを師事
2018年9月より蛇腹党に入党し、外道バンドネオン伝道師として自身の独断と偏見に基づいた記事を執筆
バンドネオンの閉じ弾きが大好物