Interview vol.15 都丸智栄/ザッハトルテ[鍵盤アコーディオン]Tomoharu Tomaru[Piano Accordion]

蛇腹ニストインタビューvol.16は

なんと皆さんご存知、筋肉系アコーディオニストの都丸智栄さんです!

— 都丸さんご自身の表現にアコーディオンを選ばれた理由とはなんでしょうか?

A.みなさん、こんにちは!(こんばんは!)都丸です。アコーディオンは軽い気持ちで始め、その後どっぷり沼ったという感じです、笑  小学校4,5,6年の時にエレクトーンを習わせてもらっていたので鍵盤経験が少しありました!(やたらパイプオルガンの音が好きで、ドラクエとジブリしか頑なに弾かなかった不良生徒デス)  大学で入った『多国籍音楽サークル 出前ちんどん』は立ち上げたばかりで部室もなく、野外で演奏する集団だったのですが、経験を生かしてマイ楽器を考えた時に鍵盤ハーモニカか、アコーディオンかにすでに絞られていて、その時部員で弾いている人がいなかった楽器・アコーディオンをやろうと決めました。  最初は下手っぴでなーんにも弾けなかったです。左手やたらボタン多いし、コード意味分からないし、この楽器は自分に向いてないと思ってキレてたし、何回も辞めようとも思いましたが、当時流行っていた『タイタニック』の三等客船のダンスシーン、《ジョンライアンズポルカ》がめちゃくちゃカッコよくて!そんでその曲を気が狂うほどに弾きまくっていたら、いつのまにか速く弾けるようになっていて、尚且つ蛇腹も何となく御せるようになっていました。(面白く感じてきた頃デス)  サークル内で希望者はチンドンのバイトに参加できたり、楽器をやってる奴もたくさんいたのでバンドを組んで東ヨーロッパ系をコピーしてみたり、映画音楽やフレンチ、アイリッシュをやってみたり(後の『ザッハトルテ』です)と、とにかく環境もよかったのでドンドン上達していったと思います。(完全にハマり始めた頃デス)  とにかく新しい音楽も聴きたくて仕送りを全部CD購入に使ってしまった時もあったし、上手い人のライブも見に行って技を盗もうとしたし、(《佐藤芳明》さんデス。技は何ひとつ盗めませんでした、笑)朝5時に大学に行き夜中までずっと体育館前でアコーディオン弾いたりとか、とにかく生活全てをアコーディオンに全振りしていました。(結果大学を捨てましたっ)  すると自分は一生アコーディオンを弾いていきたいんだとようやく気づき、奏者で食っていこうと決めた訳であります。

—オリジナルの曲を沢山書かれていますが、都丸さんの曲はどこかから降って来るのでしょうか。

A.これは間違いなく非日常な体験をした時です!おそろしく面白い漫画、アニメ、ドラマを見た時、生活をしていて感動したり、とてつもなく綺麗な絵や写真を見たり、ありえない体験をしたり。そんな時はビビッときて一瞬で曲できます。  クラリネット八重奏の組曲『三つの貴石』をご依頼いただき先日作曲したのですが、第一楽章のモチーフはアコーディオンの調律師さま達と工房にしました!  自分は【 BELLOWS WORKS TOKYO 】原田親明さん、【 モンテアコーディオン】中山邦雄さん、寺堀春奈さんに修理・調律をお願いしてるのですが、なっかなかの故障をしても卓越したスキルで修理してくれる姿が魔法使いみたいに見えちゃって!!めちゃくちゃ感動して曲を勝手に捧げさせていただきました、笑

—我々もとても楽しかったです!どうも有難うございました!

撮影:一色 卓丸 / ヘアメイク:鎌田 真理子  /  Direction:蛇腹党

撮影協力:Bellows Works Tokyo , BAR PIANO(渋谷)

都丸智栄:経歴

立命館大学在学中に、 アコーディオンに出会い弾き始める。 その後、アコースティックトリオ【ザッハトルテ】を結成。 東西ヨーロッパの要素を取り入れたオリジナリティ溢れる楽曲を、カフェ、美術館、ホール、ライブハウスなど様々な場所で演奏。2020年から配信活動も始め、年間ライブ本数は年間150本以上! 2023年東京都公認・ヘブンアーティスト合格

【カテドラルマスキュラーズ】  南川朱生 鍵盤ハーモニカ  都丸智栄 アコーディオン

https://www.youtube.com/live/oG2Pk79cVIg?feature=shared